ケーキや焼き菓子のベストパートナー!紅茶の種類と淹れ方を解説

紅茶の種類と淹れ方を解説

ケーキや焼き菓子を楽しむときはおいしい紅茶がつきものですよね。しかし、紅茶についてはダージリンやアールグレーなどの名前は知っていても、どんな味や特徴があるのかはあまり分からない、ということも多いですよね。

そこでこのコラムでは、紅茶の種類と美味しい淹れ方をわかりやすく解説していきます。少しわかるとティータイムが格段に楽しくなりますから、ぜひ参考にしてくださいね。

紅茶の茶葉の種類を知ろう

ここからは代表的な紅茶の茶葉について解説していきます。

ダージリン

世界三大紅茶のひとつです。ワインに使用するブドウのような味わいが「紅茶のシャンパン」とも呼ばれており、格別な味わいで知られています。
インドの東ヒマラヤに位置するダージリン地方の標高2000m程度の高地から谷に向かって植えられています。ダージリンという言葉の意味は「雷電の地」というものだそうです。
一口にダージリンと言っても茶葉を積む時期で大きく味が変わり、3月から11月が収穫期です。特有のマスカットのような香りがあり、味わいとしてはさわやかさで知られています。淹れた時の色合いは赤みがある薄めのオレンジです。ストレートで飲むことに向いており、長めに抽出することをおススメします。

アッサム

インド北東部のブラマプトラ河周辺のアッサム平原で栽培されています。この地域は世界でも有数の雨量が多い地域で、紅茶の生産量では世界最大級の場所として知られています。茶葉は黒褐色ですが、紅茶として淹れた時は濃い目の赤褐色になります。味は強めでコクがあり、香りも芳醇です。主張の濃さからミルクティーにも適しています。
収穫期は3月から11月ですが、品質的に最も好まれるのは6月から7月に採れるものです。

アールグレー

ベルガモットというさわやかな柑橘系の香料を加えた茶葉です。アールグレーという名称はダージリンやアッサムのような産地の名称ではなく、1830年代にイギリスの首相を務めたグレー伯爵にちなんでつけられたものです。グレー伯爵は、外交官からプレゼントされた中国産の紅茶を非常に気に入って、同じものをイギリスでも作りたいと考えました。しかし、そのお気に入りの紅茶に使用されていた龍眼(リュウガン)というフルーツがイギリスでは入手できなかったため、柑橘系の一種であるベルガモットを使用したところ、ヒット商品として世界に知られていきます。

上記のような流れもあって、ベースになる茶葉は中国のキーマン茶が使われることが多いですが、ダージリンの茶葉を使ってもベルガモットのフレーバーを使っていればアールグレーと呼ばれています。香りが非常に鮮明な特徴があり、冷えてもフレーバーが楽しめることから、アイスティーで飲む人も多いようです。暖かいときはベルガモットの香りがミルクと合いやすいので、ミルクティーでも好まれています。

紅茶を美味しく淹れよう

せっかく紅茶を味わうなら、できるだけ美味しく淹れたいですよね。そこでこの項目では、紅茶の美味しい淹れ方について解説しましょう。

 紅茶を淹れるためのゴールデンルール

紅茶が日常に溶け込んでいるイギリスでは、ゴールデンルールと呼ばれる淹れ方があるので以下に紹介しましょう。

・蓋つきのポットを使う
まずポットをしっかり温めてから、蓋つきのもので淹れるようにしましょう。

・茶葉をしっかり測る
茶葉はカップ1杯に対してティースプーンで1杯の量が適当です。重量で言うとお湯への接触面積が大きいブロークンタイプなら2.5g程度、リーフタイプなら3gが目安です。

・汲みたての水を沸かしたてで使う
空気を多く含んでいること、新鮮な水であることが紅茶を美味しくしますから、電気ポットなどで何度も沸かしたお湯は不向きです。

・よく蒸らす
お湯を注いだ後はしっかり蒸らしましょう。

ジャンピングが大切

イギリスの著名な紅茶研究家ガーバス ハックスレーは、理想の温度のお湯を注ぐと茶葉の半分が浮かび、半分は沈むと言っています。しかし時間と共に沈んだものが浮き上がり、浮いていたものが沈むという動作が起こります。これをジャンピングと呼んで、紅茶を美味しく淹れるために欠かせないものとしています。

3分ほどたつとこの動きが収まって茶葉が沈みますが、この時点で味がしっかり出ているのだそうです。この時、お湯の温度が低いと茶葉は浮き上がるだけ、沸かし過ぎたお湯を使うと茶葉は沈んでジャンピングが起きません。

まとめ

紅茶の種類や淹れ方についてまとめました。

パティスリールナールは練馬区氷川台にある洋菓子専門店です。当店は豊富なケーキや焼き菓子と合わせて、紅茶の茶葉も販売しています。
紅茶の種類も多数用意していますが、このコラムで紹介したダージリンやアッサムに加えて、フレーバーティーであるアールグレー、アップル、マスカット、サンフラワー、フルーツガーデン、ジャイプールなどもあります。

当店のスイーツはフランスの味を意識したものが多数ありますが、フランスでは紅茶と言えばフレーバーティーが主流です。茶葉は少量ずつお求めやすい価格で販売しておりますので、いろいろな組み合わせを試して、ぜひケーキと紅茶のマリアージュを探してみてください。

パティスリールナールは氷川台駅から徒歩7分の位置にあります。ご来店の際はフランス国旗が目印です。