キッシュって結局何? 名前の由来、パイ、タルトとの違いを解説!

キッシュって結局何?

キッシュって聞いたことあるし食べたこともある、という人が多いと思います。しかし、考えてみると食事の際におかずとして食べることもあるのに、ケーキ屋さんで売られていることもありますよね。そう考えるとキッシュって何? という疑問を感じる人も多いと思います。

そこでこのコラムでは、キッシュについて、名前の由来などをわかりやすく解説していきます。ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。

そもそもキッシュってどんなもの?

ここからキッシュがどんなものなのかを紹介していきます。

キッシュの由来

「キッシュ」はフランス語ですが、ドイツ語でケーキを表す「クーヘン」から来ていると言われています。「キッシュとクーヘンって一文字もあってない!」とツッコミたくなる人もいるでしょうから、それについて解説します。キッシュはQuicheと記述しますが、クーヘンはkuchenです。日本語だと共通性が見えにくいですが、アルファベット表記すると似ていることが分かります。
また、キッシュはフランスのロレーヌという地域で、春のお祭りに食べるものだったそうです。暖かい春の到来を祝うにはキッシュはぴったりの食べ物ですね。

キッシュの歴史

フランスでキッシュが生まれたのは15世紀以前と思われていますが、書物に初めて登場したのは1805年のことです。
フランスの北東にあるロレーヌという地域で食べられていたため、キッシュと言えばベーコンを使ったキッシュ・ロレーヌが定番とも言われます。ロレーヌはドイツと隣接していることからクーヘンに由来するキッシュが生まれたのでしょう。

キッシュは野菜などを入れて作るものも多数ありますが、日本にあるフランス大使館も古典的なフランス料理として、キッシュ・ロレーヌのレシピを紹介しています。現在では売られているパイ生地を使って簡単に作ることが多いですが、スーパーなどの販売店が発達していなかった時代にはパン生地を使って作られていたようです。

キッシュのヴァリエーション

キッシュはいろいろな具材を使うことで豊富なヴァリエーションを楽しむことができます。以下でいくつかのキッシュを紹介しましょう。

・キッシュ・ロレーヌ
丸く敷き詰めた生地に、ベーコンとグリュイエールチーズをおろしたもの、卵と生クリーム、ナツメグ、塩、コショウを混ぜ込んだものを流し込んでオーブンで焼きます。

・ベーコンとほうれん草のキッシュ
ほうれん草を使ったキッシュもフランスでは定番です。ほうれん草の濃い緑がアクセントになって食欲をそそりますね。

・アスパラとソーセージのキッシュ
ソーセージの塩味と旨味、アスパラの食感とさわやかさが絶品です。おもてなしにも日常のおかずにも使えます。

・アンチョビとポテトのキッシュ
華やかさがあって味のアクセントもあるので、おつまみにもなりますしパーティーメニューとしても活躍します。

キッシュとタルト、パイ、いったい何が違うの?

日本人にとってキッシュと区別しにくいものとして、タルトやパイがあります。ここではその三つの違いを解説しましょう。

タルトとキッシュの違いは?

タルトはラテン語のトルテという焼き菓子から来ているので、ジャンルとしてはお菓子・スイーツです。使う具材としてもフルーツやクリームが多く、おかずや食事としても成り立つキッシュやパイとは異なります。
また、ビジュアルとして具材を上に乗せることが多いのもキッシュとの違いです。

パイとキッシュの違いは?

パイは言葉の範囲が広く、キッシュやタルトと同様の単品のメニューとしてのパイも存在しつつ、パイ生地という素材としての存在もあります。前の項目でも、キッシュはパイ生地を使って作ることもある、と記述しましたがその点から考えてもパイの位置づけの広さが理解できるでしょう。パイはスイーツとしても存在しますし、肉や野菜を包むおかずとしてのレシピもあります。
単品メニューのパイとキッシュの違いとしては、パイの方がサクッとした仕上がりになっている、という点でしょう。

まとめ

キッシュについて、名前の由来や歴史、パイやタルトとの違いなどをまとめました。

練馬区氷川台にある洋菓子専門店・パティスリールナールでは、土曜・日曜に限定して、焼き立てのキッシュを販売しています。キッシュに使う食材も定期的に変えることで、皆さまに楽しく召し上がっていただければ、と考えています。
当店はキッシュの他にも豊富なケーキや焼き菓子を扱っています。製造に当たっては材料や製法、品質へのこだわりを持って、安心・安全を込めた洋菓子作りを行っています。材料へのこだわりの一例として、安全で栄養価が高い奥久慈卵、風味豊かな国産小麦、コクが持ち味の北海道根釧地方の牛乳、伝統あるベルギー産チョコレートなど、素材選びには余念がありません。また、保存料やマーガリンを使わないので、安心して召し上がっていただけます。

パティスリールナールは氷川台駅から徒歩7分、ご来店の際は店頭のフランス国旗が目印です。美味しくて安全な洋菓子を食べたい、と思う方はぜひ当店へお越しください。